ビレイデバイス(確保器)

ビレイデバイス(確保器)
シュテヒト環

ビレイデバイス(確保器)も新製品が発売されるたびにいろいろと買い換えてきました。全部紹介してみようと思って押入れを探したのですが、次々と入会してきた若い衆にその度に譲ってしまったようでこれしか残っていませんが…(しかも借り物です😰)。

一番初めはエイト環でした。エイト環は基本的には下降器ですが、沢登りとか雪稜では兼用器として有効でした。しかしダブルロープのビレイは危険なので使えないから要注意です!
岩登りもするようになって、次に買ったのは吉尾弘さんが『登山時報』で盛んに薦めていたサレワのシュテヒト環。通称“ブタッ鼻”にバネが付いた改良品だったけど一度くらいしか使わなかったような…。その後どこかへ消えてしまった不憫なヤツでした。

コングのジジ(鼻付き.初期型)は一番最初に出た、セカンドのビレイが自動ロックできる優れもので、マルチピッチで使えます。これも、「ジージーっていう素敵な確保器が出たから買いなさい。」と吉尾さんに直接薦められたギアです。ロープの繰り出しもスムーズで扱いやすかった。その後の後期型にはなぜか“鼻”が無くなリ、魅力が無くなってしまいました。この“鼻”こそがミソだったのに。

ワイルドカントリーのバリアブルコントローラーは、ブラックダイヤモンドのATCよりも肉厚で少し重いが、制動力の強弱をコントロールすることができて使いやすかった。その後、これが標準になってATC-XPATCガイドへと進化していく。おっと、その前にペツルのルベルソってのがありました。こいつはリードもセカンドもビレイできる最初のギアで、画期的なものでした。まだ発売される前・輸入前のこと、一ノ倉沢の出合でクライミング界のエジソンこと宮崎“ホイホイ”秀夫さんにお会いした時に、「今度ペツルからリベルソーっていう新しい確保器が出るんだよね。まだ改良の余地はあるけど。俺も同じようなのを試作したんだけど、先に出されちゃったよ。」と、せわしなく頭を掻きながら教えてもらったことがあります。ルベルソは、ロープの繰り出しがいまいちスムーズじゃなかったのと、デザイン面で好きになれませんでした😑。この、セカンドのビレーが自動ロックできる兼用型も今では当たり前になって現行のビレイデバイスの標準になった。

そして現在は、ブラックダイヤモンドのATCガイドを愛用しています。セカンドのビレイの際に太めのロープだと引き上げづらいことがあるのが少し気にはなりますが…、まぁ、気に入っています。

サレワのガイドは、エイト環とジジを合体させたようなギアです。こいつは雪稜では有効だし、個人的にはマルチピッチの本チャンでは現在のところ、「ATCガイド+サレワのガイド」のコンビがベストではないかと思ってます。(『ガイド』っていう名前の通り、ヨーロッパではプロガイドが好んで使用しているらしい。)
 ATCガイド以降は、人工壁やショートルートで人気のあるペツルのグリグリみたいなビレイデバイスは別として、マルチルートやアルパインで使えるビレイデバイスとしては、あまり画期的に目新しいものは発売されていないようです。 

 「より安全に・より確実に・よりスムーズ」にビレイするということは、登攀をする上でもっとも重要なことです。他の山道具ならば愛着のある古いものをずっと使うのもいい。でも、事故に直結するものだけに、“ビレイ”に関わるギアだけは常に新しいものに敏感でいたいし、また技術はなるべく最新のものを吸収するようにしていきたいと思う。

南沢大滝
南沢大滝
ATCガイド
ATCガイド

追記;その後、久しぶりにカモシカスポーツに行ってみたら、コングのジジ(鼻付き)が売っていたので購入。復活!?それにより個人的には、現在のところ本チャンマルチルートでは「ATCガイド+ジジ」のコンビがベストかなと。ついでに、ペツルのグリグリ2も購入してしまいました。まだまだ重いので、マルチルートでは使う気になれませんがショートルートで試してみます。ATCガイドもだいぶ軽くなっているようです。

GIGI

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2件のコメント

  1. 読んでいただいてありがとうございます。当会(まつど岳人倶楽部)の若い衆に向けて書いているブログなのですが、少しは参考になったのでしょうか?山の道具はどんどん改良・進化しています。特にビレイについては、常に新しいギアと技術に敏感でいたいと思っております。

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